先日、倉敷市酒津公園に鳩の群れを描きに行きました。とにかくじっとしていないので、瞬間瞬間を目に焼き付け、素早くキャンバスに定着させるのに苦労しましたが、とても楽しいひと時でした。
鳩は平和の象徴として描かれることが多いのですが、その起源は旧約聖書にまで遡るようです。「ノアの方舟」の時代、自堕落な生活をしていた人間たちの所業が神の逆鱗に触れ、大洪水がおこされ、地上が水浸しになってしまいます。方舟に乗り難を逃れたノアは洪水から40日後、カラスを偵察に出しますが直ぐに戻って来たので、まだ水は引いていないと悟ります。それから7日後、ノアは今度は鳩を偵察に出します。すると鳩はオリーブの枝を咥えて戻ってきました。これによって、ノアは地上からみずが引いて再び平和が戻って来たと喜びます。爾来、鳩はオリーブと共に平和の象徴となります。また1949年パリで開催された第1回平和擁護世界大会のポスターにピカソが鳩を描いたことにより平和=鳩のイメージが定着したと言われています。
https://youtu.be/hQUW21t3zCc
アトリエGの絵画空間/後藤晋
洋画家・後藤晋がとりとめもなく絵のことをお話しするブログです。
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